電磁誘導方式
   主に250KHz以下、あるいは13.56MHz帯の長・中波帯の電磁波を利用し、IDタグやリーダライタの
  アンテナとしてはコイルを用い、二つのコイルの誘導磁束による誘起電圧を利用することで交信する。
  なお、この誘起電圧は、アンテナの磁束の強さとIDタグのコイルの巻回数に比例する。
   コイル方式は数多くの製品が市販され、その仕様も幅広い。交信距離も0〜1mまであり、
  情報量も数バイトから数百バイトまでのものがある。
【主な特長】
 ・雨、雪、氷、塵埃などの影響を受けないので、工場・道路などの悪環境においても使用できる。
 ・浸透性が良くデータ伝送上の信頼性が高い。例えば非導電体(人体、プラスチック、木材、ガラス、紙など)
  がアンテナ側とIDタグ間に存在しても十分交信可能である。
 ・IDタグ側もシステムの要求に合わせてその形状を変えることができる。
  例えば1m程度の範囲であればカードサイズ、0.5m前後であれば名刺サイズ、0.1m以下であればコイン形、
  スティック形といったように用途に合った使い方ができる。
  なお、13.56MHz帯の場合、電波法の規制によりカードサイズでも交信距離数cmのものが主流である。

電磁誘導方式の原理図
(社)日本自動認識システム協会   ←前に | 戻る | 次へ→